投稿日:2019-08-08 更新日:2020-04-02
サニブラウン・アブデル・ハキーム は、 北九州市出身でガーナ人の父と日本人の母 を両親に持つ。「1999年3月6日生まれ(20歳)」
西城大学付属中学・高等学校で6年間を過ごし、2017年の秋期からフロリダ大学に進学して、練習拠点を移す。
高校時代に、東京オリンピック代表選手候補に期待される日本陸上競技の「ダイヤモンドアスリート」にも認定され将来を嘱望される。
■2017年6月の日本陸上競技選手権大会
- 100m決勝で10秒05のタイムで初優勝。
- 200m決勝でも20秒32の自己ベストで初優勝し、短距離2冠を達成しました。
■2017年8月世界陸上競技選手権大会(ロンドン)
- 100m予選でも追い風0.6mで自己ベストタイとなる10秒05をマークするも、準決勝ではスタート失敗で敗退に終わる。
- 200mでは史上最年少(18歳5か月)で決勝進出し20秒63で7位入賞しました。
👀目 次👀
[1].アメリカフロリダへ武者修行に行く
フロリダ大学に入学 、本場アメリカで鍛えられて才能の片りんを見せ始めました。
■2019年6月(米・テキサス州オースティン)全米学生陸上競技選手権
- 100m決勝で 9秒97の日本新記録で3位に入りました。
9秒台は桐生祥秀(23歳)に次いで2人目、9秒97は桐生祥秀が持つ9秒98を抜いて日本レコードです。
しかし、決勝を見る限りでは、まだまだ差があるように感じました。
- 1位 9秒86:テキサス・テック大学 ナイジェリア Divine Oduduru (22歳)
- 2位 9秒93:オレゴン大学 アメリカ ガレスピー・クラボン(23歳)
- 3位 9秒97:フロリダ大学 日本 サニブラウン・ハキーム(20歳)
ちなみに、同日の200m決勝も100mと同じく3人のワンツースリーでした。
- 1位 19秒73:テキサス・テック大学 ナイジェリア Divine Oduduru (22歳)
- 2位 19秒93:オレゴン大学 アメリカ ガレスピー・クラボン(23歳)
- 3位 20秒08:フロリダ大学 日本 サニブラウン・ハキーム(20歳)
■2019年6月28日 第103回日本陸上競技選手権大会
100m決勝で桐生祥秀、小池祐貴を抑えて優勝。
- 1位 10秒02 サニブラウン・ハキーム(フロリダ大学)
- 2位 10秒16 桐生祥秀(日本生命)
- 3位 10秒19 小池祐貴(住友電工)
6月30日の200m決勝でも、小池、桐生を抑えて優勝し2冠を達成した。
- 1位 20秒35 サニブラウン・ハキーム(フロリダ大学)
- 2位 20秒48 小池祐貴(住友電工)
- 3位 20秒54 桐生祥秀(日本生命)
[2].小池祐貴が日本人3人目の9秒台を記録
2019年7月20日にロンドンで行われたIAAF ダイヤモンドリーグ第10戦の100m決勝に桐生祥秀と 小池祐貴(24歳)が出場し、小池祐貴が日本歴代2位タイの9秒98をマークし4位に入りました。
小池祐貴は桐生祥秀、サニブラウンに次ぎ3人目の9秒台ランナーになりました。
桐生祥秀は残念ながら10秒13の7位でした。
日本陸上競技の短距離界にも漸く9秒台で走る選手が出てきて東京オリンピック出場争いがし烈になり面白くなってきました。
[3].サニブラウンの将来性はボルトも絶賛
サニブラウンは素人目には粗削りな走りに見えますが、何か重戦車のようなパワーを感じましたし、日本選手の中では一番伸びしろがありそうな感じがしています。
まだまだ世界には強い選手が沢山いますが、オリンピックファイナリストを目指して切磋琢磨すれば、東京オリンピックが楽しくなりそうです。
引退したジャマイカのウサイン・ボルト氏が共同通信の書面インタビューに応じサニブラウン・ハキーム(米フロリダ大)を「大きな将来性がある」と高く評価。「もっと速くなるし、うまくいけば五輪の決勝に残れる」と述べた。
引用元: 7月13日 共同通信
[4].東京五輪で陸上短距離でのメダル獲得は?
平成に入ってから前大会2016年リオデジャネイロ オリンピックまでの日本陸上界のメダル獲得は以下の通りですが、個人の短距離でのメダルは有りません。
- 有森裕子 1992年バルセロナ マラソン銀 1996年アトランタ マラソン銅
- 森下広一 1992年バルセロナ マラソン銀
- 高橋尚子 2000年シドニー マラソン金
- 室伏広治 2004年アテネ ハンマー投 金 2012年ロンドン ハンマー投 銅
- 野口みずき2004年アテネ マラソン金
- 塚原直貴、末續慎吾、高平慎士、朝原宣治:2008年北京 4×100mリレー 銀
- 山縣亮太、飯塚翔太、桐生祥秀、ケンブリッジ飛鳥 2016年リオデジャネイロ4×100mリレー 銀
今後の予定は、9月27日〜10月6日にカタールのドーハで開催の『世界陸上競技選手権2019』です。
東京オリンピックまで1年を切りましたが、まだ若いので一気に記録が伸びる可能性を期待して朗報を待ちましょう!?