結論からお話ししますと、天災や新型コロナは大きな禍をもたらしていますが、家の解体といった行為に関しては「災いを転じて福となす」になりました。
10数年前まで義母が住んでいた家の取り壊し計画を始めたのは、昨年の9月からでした。
👀目 次👀
[1].我が故郷には「空き家解体費補助金」制度がある!
まずは、「空き家解体費補助金」制度について市役所でパンフレットを入手しました。。
築年数から見ると該当しているので、市役所に問い合わせをしました。
昨年の10月初旬に住宅課で物件の下見をして頂き、補助金対象物件で25万円の解体費補助金が出ることが判明し、申請書類等の説明を受けました。
下見の時、住宅課の職員に解体費は100万円くらい掛かりますかね?と聞いたら最低でも150万円は見ていた方がいいですよと言われました。
その時は、ずいぶん掛かるんだなと思っていました。
家の解体にどれ程の費用が掛かるかを知るには見積を取ることから始めなければなりません。
補助金は年度内の予算なので、解体工事を1月末ごろまでに完了させる必要があり、急いで解体業者から見積を取得しなければなりませんでした。
[2].解体業者の複数選定が重要!
解体業者を選ぶといっても、素人ではどこがいいのか判断できませんし、市の補助金を頂くには市内で営業している解体業者が条件になっています。
解体業者を選ぶのに市役所で頂いた「解体業者実績一覧」が役立ちました。
選んだ業者がインターネットの「ホームページ」を出しているかどうか、企業情報も重要ですので調べてみました。
60社ほどある業者から、実績上位の数社の「ホームページ」の内容を参考にさせて頂き3社を選んで見積依頼をかけました。
見積依頼は、電話ではなく電子メールで業者のホームページの「お問い合わせ」から行いました。
複数の業者に見積依頼を掛けるのは常識ですが、依頼を掛けた後の対応の良しあしも評価の対象としなければなりません。
見積を受け取ったのが【A社】は10月11日(自宅に持参)、【B社】は10月12日(電子メール)でした。
奇しくも、天災(台風19号による大雨被害)の前日でした。
【C社】は「担当から連絡させます」と返信はありましたが、その後連絡がなく忘れ去られてしまいましたので催促はしませんでしたが、この時点で除外です。
結局、この時点では時間的余裕もないため、2社の見積の検討をせざるを得ませんでした。
A社とB社の見積金額に隔たりがあり過ぎて相場が分かりません。A社に至っては税込み200万円を超えています。
B社は税込み150万円を切っていますが、付帯条件等が多く素人では判断が難しい物でした。
ただし、B社は市役所で頂いた「解体業者実績一覧」でダントツの実績があることから、価格的には妥当なのかもしれません。
[3].天災(台風19号大雨被害)で解体計画が二転三転!
見積を取得して、検討を始めた矢先に、10月13日未明に発生した天災(台風19号大雨被害)で、物件が床上浸水してしまいました。
奇しくも、見積を取得した翌日のことでした。
災害の後片付けに追われて解体計画は頓挫してしまいました。
後片付けに約1か月ほど掛かりました。
1階部分の水に浸かった家具類や畳は災害ゴミとして処理できたのでほぼ無くなりました。
ちょうどその頃、空き家の郵便受に「解体やさんのチラシ」が入っていたので、解体計画をリスタートするきっかけとなり、そのチラシの会社【D社】に連絡して見積を取ることにしました。
条件として年内に解体すれば、大幅値引きをするとのことで、条件がいいのでとんとん拍子に事が進みました。
役所に問い合わせしたら、台風被害が市の広範囲に渡り、緊急度の高い物件に予算を回したいので、今年度の補助金は出せなくなった旨の通知を受けました。
補助金が出ない旨の話を解体業者にしたところ、解体業者も役所と交渉してくれたのですが許可を頂けず、解体は来年度に持ち越しになりました。
[4].天災のお陰で残置物が無くなった!
台風19号大雨被害で、解体を延期したことで余裕ができたため、【A,B,D】社の見積を再検討したところ、残地物に関わる処分費用がバカになりませんでした。
また【B社】の下見に立ち会ったときに、残置物を減らせば費用を削減できるとのアドバイスがあったことを思い出しました。
黒やん69には、時間はたっぷり有るので、令和元年度内に残置物を処分する計画を立て、毎日現場に足を運びました。
計画通り、年度内に残置物の90%は無料で処分できました。
市のゴミ収集のルールに沿って、大型の家具や布団類を45ℓのゴミ袋に入るサイズに解体・分別して処分しました。ゴミ袋換算で100個以上処分したと思います。
残置物を処分できたことで、どれほど解体費用が削減できるか楽しみに、見積の再取得をリスタートする予定でしたが、今度は新型コロナが発生して、様子見状態になってしまいました。
新型コロナも何時治まるのか分からない状況の中、当初の計画からすでに1年が経過していました。
義母も超高齢になり、生きているうちに何とか処理したいとの希望があるので、いつまでも延び延びにしておくわけにもいかず、解体計画をリスタートすることにしました。
[5].2度目の解体計画リスタート~契約まで!
今回は、これ以上処分するものも無いので、見積取得先を新規で2社【E社とF社】と実績ダントツの【B社】に再見積依頼を掛けました。
最終的に3社の見積を検討結果、【B社】の再見積額が断然納得のいくものでしたので、すぐに契約を取り交わすことに決めました。
決め手は、残置物を処理した工数が報われる見積価格であったこと、また、アドバスしてくれた業者の担当者が誠実な方だったことです。
1️⃣.市役所への「空き家解体補助金申請書」提出
まず、住民課に電話して、申請書の提出手続きを確認して、以下を準備して妻と同伴で住宅課に出向きました。
- 申請書をダウンロードし妻名で申請書を記入、捺印
- 申請者名は妻(申請者が物件の相続関係にあること)
- 登記事項証明書(法務局にて取得)➡収入印紙代¥600
- 補助対象工事に係る見積書又は契約書の写し➡見積書
他にも提出書類はありますが、残りは市役所で取得できる以下のものです。
- 市税完納証明書(申請者となる方の完納証明書:市民税課で取得)➡¥300
- 亡くなった所有者の除籍謄本(市民生活課で取得)➡¥750
- 申請者の戸籍謄本(市民生活課で取得)➡¥450
11/17に申請書を提出したら、11/19には「空き家解体費補助金交付決定通知書」と「補助金等交付請求書」が郵送で届きました。
昨年のデータが残っていたので処理時間が早かったのだと思います。
2️⃣.工事業者と契約書取り交し~事前準備
- 10/28(水)B社に解体見積依頼➡11/13見積取得
- 11/16(月)B社に工事依頼
- 11/21(土)工事日程の確認/事前準備の確認➡令和3年1月6日~1月19日
- 11/26(木)「建築物等解体工事請負契約書」の取り交し
- 11/28(土)ガスボンベ及びメーターの撤去確認
- 11/30(月)水道の開栓(12/01から使用開始)
- 11/30(月)東京電力の引き込み線の撤去立ち合い
- 12/01(火)NTT電話線の撤去立ち合い
- 12/04(金)便槽内の汲み取り・消毒立ち合い¥9.000
これで、準備完了!あとは解体を待つだけになりました。
予期せぬ出来事が起こらないことを祈るばかりです。